専門性に磨きをかけ
専門性に磨きをかけ
- PROFILE
- 北陸出身。工学部電気電子工学科卒業。SECカーボン入社後は電機チームでの研修を経て電機グループに配属。電気設備の定期点検計画、電気設備の修繕や設備更新などの保全計画の立案と実施を主に担当。生産活動への影響を最小限にとどめるため、関係部署との調整が欠かせない。時には工場の休日に合わせて点検・工事を行うなど、京都工場の生産を電気の分野から支えている。
地域トップクラスの電気設備で働く喜び
大学では工学部電気電子工学科に所属していたこともあり、電気関連の設備や大型設備での仕事を希望していました。当社には京都府でトップクラスの大規模な変電所があり、特別高圧77,000Vという電気を受電しています。その設備管理に携われるという点に大きな魅力を感じ、入社を決意しました。
入社後は電機チームに配属され、現場研修を2年間経験した後、現在の施設部電機グループに配属されました。電機グループの役割は、京都工場内のあらゆる生産設備に円滑に電気を流し、生産を支えることです。年数回実施する電気設備の定期点検計画および電気設備の修繕や設備更新などを検討する保全計画の立案と実施を主に担当しています。その他にも黒鉛化炉への送電管理、工場全体の使用電力量の総括管理なども行っています。
生産設備のほとんどは電気を動力源としているため、送電が止まれば工場の生産活動に大きな影響を及ぼします。日常生活では、電気は使えて当たり前ですが、工場の送電業務にはそのまま当てはまりません
すべてをカバーできるわけではありませんが、トラブルを未然に防ぐための点検や保全を実行し、生産設備に電気を送り続けることは、想像する以上に大変なことで、それゆえ強い使命感というかやりがいを感じますね。
電気の仕事は製品の開発や製造に直接携わることはありませんが、工場全体を動かしていくスケールの大きな仕事だと思います。
円滑なコミュニケーションで生産活動をバックアップ
電機グループの仕事は、電気設備が工場内に点在する関係で、遠隔で行う連携作業もあることから、日頃からのコミュニケーションがとても重要です。
私たちが点検や電気工事を行うためには、一時的に停電させる必要があります。その際、生産活動に支障が出ないよう関係部署とは作業内容やスケジュールなどの情報共有を綿密に進めながら、停電計画を作成しています。
また、当社の製品は”焼き物”のため、電流値や送電時間が品質に直結します。
そのため、黒鉛化担当部署から受取る送電指令書の内容をチェックし、指令書の通り送電することも私たちの大切な役割です。
そのほか、電気設備の多くは固定資産に該当するため、経理の知識も必要です。工事や点検にかかる費用を適切に管理するために簿記資格を取得しましたが、自分が経理関係の勉強をするとは、学生の当時には思ってもみませんでした。
自分の仕事にしっかりと向き合える環境
大学で学んだ電気関係の知識は、電気設備業者との折衝や商談など、さまざまな場面で役立っていますが、入社後は実際の現場を経験することで、より実践的な知識が身に付いているのを感じます。
電気の仕事は、経験が専門性を深め業務領域を広げる一面があり、日々の仕事の中でスキルが高められる環境だと思います。私も、入社当初は大きな設備の中で仕事を覚えられるか不安もありましたが、数年かけて徐々に成長し、各設備の特徴を把握しながら動けるようになりました。
これだけの規模の電気設備を保有する企業で働けることは、電気関連の仕事がしたい人にとっては大きな魅力だと思います。職場は、それぞれの社員が仕事に真剣に取り組みながらも、おおらかな雰囲気が特徴です。残業もほとんどないですし、有給休暇も取りやすいという意味でも働きやすいと思います。私のように、落ち着いた環境の中でしっかりと自分の仕事に向き合いたい人にはとてもよい職場環境ですね。